top of page

作物の原産地を知っておこう!

旬があるように、作物にはそれぞれ好む環境があります。トマトの原産地はメキシコと言われており、日本で自生できません。(野生として生き抜く力はあまりありません)

ビニールハウスでの環境を制御する方法、客土(土を別のところから入れること)による方法で作物の好む環境を再現しています。

image.png
  1. 小麦・中東(おそらくトルコやイラン周辺)

  2. 米・おそらく中国

  3. トウモロコシ・メキシコ

  4. ジャガイモ・アンデス山脈

  5. トマト・アンデス山脈周辺

  6. 唐辛子・中南米

  7. コーヒー・エチオピア

  8. 茶・中国

  9. シナモン・スリランカ

  1. バナナ・東南アジア

  2. りんご・中央アジア

  3. 梨・中央アジア

  4. キャベツ・地中海沿岸

  5. いちご・ヨーロッパ

  6. メロン・ヨーロッパ

ちなみに日本では、にんにく、菊、ミカン、梅、シシトウなどがあります。

image.png

日本のなかでもりんごは寒い地域ミカンは海沿いなど地域の特性を生かした食材の栽培が選ばれているかと思います。

最近では品種改良により越冬できるバナナやコーヒーが出てきておりますが、従来の品種ではこれらは越冬できず日本での栽培に適しておりません

その他にも土の質の問題があります砂土、砂壌土、壌土、埴壌土、埴土など砂っぽいものから粘土っぽいものと言うイメージです。基本的には柔らかく、適度な水分、酸素が必要です。以下大まかに説明します。

砂壌土

砂壌土は粒子が大きく、水はけがよく通気性があります。しかし、保水性が低いです。

適した作物には次のようなものが含まれます。

・ヒマワリ、トウモロコシ、サツマイモ、ニンジン、きゅうりなど

桃、ぶどうは砂壌土が最も収量が良いです。

砂土などの乾きやすい土は耐乾性に優れたラッキョウ、サツマイモが多いです

土は砂と粘土の中間の粒子が混ざった土壌で、保水性と通気性が比較的良好です。

トマト、イチゴ、レタス、ジャガイモ、大豆など

梨は同じ果樹でも桃、ぶどうと比較して水分要求度が高いです。

しかし、過湿、過乾は嫌うため、粘度分が比較的多い壌土が最も収量が良いと言われています。

桃、ぶどうは過湿状態になると根腐れを起こしやすくなり、糖度の低いもの割合が増えると傾向があると言われています。

埴壌土

埴壌土は粘土質で粒子が小さく、保水性が高いですが、通気性に劣ります。

水稲、小麦、など

水田転作が推進されていますが、暗渠(地下に穴をあけ排水をよくする)を行うなどの工夫が必要です

このように環境に適した作物、品種の選択が安定した栽培に必要になってきます。

image.png

​冬にきゅうりを育てようとすると暖房を使用するといったコストがかかります。適切な作物を選定することで設備費を抑えられますので、それぞれの地域にあった作物、品種を選択することが安定した農業経営を推進する上で必要になってきます。

bottom of page